| はじめまして。
『ある老学徒の手記』の復刻版を購入したことをきっかけに、鳥居代表とご連絡を取らせていただくようになり、嬉しく思っております。
私自身、鳥居龍蔵氏というのは、「沖縄考古学」の範囲でしか存じあげいませんでした。
ちょっと沖縄考古学と鳥居氏について書かせていただきますと、
鳥居氏が沖縄調査に入ったのは1904年とされています。
それ以前に台湾からの帰りに立ち寄ったということですが、「調査」はこの時だけだったとされています。
当時、表面採集された資料を紹介するに止まっていた沖縄の考古学を、発掘調査によってはじめて世に出したのが鳥居氏です。
つまり、来年は沖縄において初めて発掘調査がなされてから100年という節目にあたるわけです。
私は現在、石垣島で仕事をしており、八重山考古学と鳥居龍蔵氏についてまとめております。
当時の社会状況からすでに書き込みにもあったように、鳥居氏の評価は良いものばかりではありません。
しかし、実際に1905年の報告において鳥居氏が「外耳土器(そとみみどき)」と呼んだ土器が、現在でも「そとみみどき・がいじどき」と呼ばれ、八重山考
古学の用語として定着している点からしても、八重山考古学においては重要なポジションにあるのです。
沖縄でどうにか考古学100周年を形にしたいとあっちこっちで話し合っているところです。
もし、形になりそうでしたら、是非、皆様方のご協力をお願い申し上げます。 島袋綾野
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