2006徐福国際討論会発表テーマ;徐福友好塾 鳥居貞義

新著『徐福さん』について  「徐福浪漫を科学する」について

新著『徐福さん』について

A.発行の目的

1.
日本国内に20余箇所あると言われる徐福伝承地で親しみを込めて『徐福さん』と呼ばれている徐福研究家は70代以上の高齢を迎えていますが、徐福伝説を継承する後継者が居ないという悩みがあり大きな問題となりつつあります。
   例えば、串木野市(三善先生)、宮崎市(淵脇先生)、伊根町(石倉先生)などが対象地域となりつつあり、更に増加する傾向にあります。
今後後継者を育てるためには記録を残し伝承する必要があります。
2.
特定の徐福伝承地だけでなく国の内外の主要伝承地について横断的に理解するテキストが必要となっています。
3.
例えば大阪には徐福伝承史跡が見つかっていませんが、徐福伝承に興味を持ち、研究しようとする仲間が増えつつありますが、手軽に使えるテキストがありません。
4.
徐福研究は総合科学です。考古学者はもとより、徐福と共に東渡した百工がもたらしたであろう稲作、造船、建築、冶金、製薬、捕鯨などに関係しているより幅広い人々が徐福に関する知識を持てば徐福研究は更に進歩すると考えられます。
(現在も徐福研究仲間は大学教授、化学者、医者、学芸員、行政官、会社社長、主婦など幅広い職歴の人が集まっていることが特長となっています。)
以上の目的を持って生まれたのが新著『徐福さん』です。

B.発行の経過と成果

1.
既に神奈川県と大阪府で『徐福さん』出版記念会を開催し、そのときの勉強会に参加した人たちが徐福研究仲間に加わっています。(詳細別紙報告書参照)
(2006徐福国際検討会に参加した仲間には新規参入者も数名参加しています)
2.
たまたま新著『徐福さん』を新宮徐福協会で購入して中国を旅行中に国際電話で
2006徐福国際検討会に参加を申し込んできた人もいます。(木村正治さん)
3.
新著『徐福さん』を読んでいて、自分の住んでいる地域とのかかわりを発見した人もいます。(岡本正明さん)

C.将来計画

1.引き続き各地で勉強会を実施する。
2.中国徐福会の協力を得て中国語版を発行する。
3.夫々の徐福伝承地で日本語版と中国語版を常時販売する。

D.特長

1.日・中・韓の主要な徐福伝承地を網羅している。
2.徐福伝承地で『徐福さん』と愛称されている語り部が執筆を担当している。
3.特別寄稿を入れることで横断的記述が加えられている。
4.初めて英文で徐福友紹介を入れることでよりグローバル化されている。
5.日中の宰相(李斯と羽田孜)が執筆に関与している。



「徐福浪漫を科学する」について

A. 物証の研究

1. 半両銭の研究;
特に徐福伝承地(熊野・波田須)で発見されているものに注目し日中共同で科学のメスを入れることで徐福東渡の物証を探すことが可能と思われる。
半両銭(1).外周部の仕上げが施され、形状が整っている。
(2).書体が方折(文字の折れ方が角張っている)で整っている。
(3).比較的に銭型が均一で整っている。




  資料;古文銭クラブのサイトより

2.連弩の研究;
徐福集団の童男が持ち出した「連弩」の素材を研究すればそれに該当する鏃(やじり)や木質材を発見できる可能性が高いと思われる。この点も中日共同で科学のメスを入れることで徐福東渡の物証を探すことが可能と思われる。
図の資料;新紀元社のサイトより

B.度量衡の研究

  半両銭や連弩のようなハードな物証だけで無く、度量衡のようなソフトウエアによっても徐福の痕跡を見つけることは可能と思われる。
  例えば、日本で発見されている高層構造物の痕跡(掘立柱跡)の中には当時の縄文人では無く、徐福集団のような渡来人がかかわったと思われる掘立柱の尺度を日中で比較研究することにより、徐福の痕跡を知ることが出来ると思われる。

以上

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